ミッション
情緒的な価値を引き出し、
本来私たちが持つ
人間らしい感性をもっと引き出す。
私たちは、日々様々なモノゴトと触れ合っています。
洋服や家具、スマートフォンなど、物質的な存在に触れたり、
ニュースやSNS、仕事の情報など、知識や情報に触れたり、
家族や友人、職場の仲間、そして社会や環境に触れたり ───
つまり、私たちの1日には、何百回ものインタラクションが存在します。
しかし、現代の多くのインタラクションは、機能的なものに取り囲まれており、
タスクをこなすことに追われたり、充実感のない瞬間が過ぎ去り、
人間らしさが次第に消えていっているとも感じています。
このプロジェクトは、日常のインタラクションから情緒的な価値を引き出し、
本来私たちが持つ人間らしい感性をもっと引き出すことをミッションとしています。
自己と向き合い、他者に思いやりを示す人々が増える。
そして社会と地域も良くなり、幸福が循環し続けると信じています。
研究内容
価値のバランスや差分を変える研究
「インタラクション」は、発信者のアクションに対応して受信者が
リアクションをとるプロセスを指し、そのプロセスは双方の間で
インターフェイスを介して行われます。
このインターフェイスのあり方によって、
機能的な価値や情緒的な価値(感性や想像力の刺激)が左右されます。
例えば、日本古来からある障子。
そこに写る家族の人影は、「なにしているのか」ははっきりはわかりません。
受信者は「なにしているのだろう」と補完するために想像するでしょう。
実はその行為自体が、相手のことを思いやったり
また自分自身の考えと向き合う気持ちにつながると考えています。
2つのコア技術
インターフェイスの部分に2つの技術を応用し、情緒的価値を生み出す。
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①ハイコンテキスト変換技術
インターフェイスを介して受信者に情報を届けるためには、そもそも伝えたい意味・意図が不可欠です。発信者(人)の行動・感情を技術で理解し、意味に変換します。
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②ノンバーバル表現技術
発信者の意味・意図を理解した後、文字や言葉以外の手段であえて意図・意味の解釈に余白を設けて、受信者の想像力を刺激します。
リーディングプロジェクト
対個人(Personal)、対家族・友人(Family/Friends)、対社会(Society/Community)
3つの視点でプロジェクトが進行しています。
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Mode Switching Project
住環境におけるノンバーバル表現技術である照明や音楽、アロマを通じて、自己と向き合う空間を創り出し、新たな自分や忘れていた自分に出会うことが出来るようにします。
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Homescape
日々刻々と変化する家族のコンディションや気持ちをノンバーバルな表現でさりげなく伝える方法について研究し、家族間の情緒的なコミュニケーションのカタチを創出します。
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共創デザイン
ノンバーバル表現技術を活用して、オンラインのプロジェクトとリアルをつなぎ、地域を持続的に盛り上げるプロジェクトです。対社会としての在り方を研究しています。
プロジェクトメンバー
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村上 健太
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石川 雅文
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坂本 一樹
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増田 祐
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今尾 充博
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森下 浩充