2035 人工食料が増え食の制約から解放される

人工食料が増え食の制約から解放される

No:20-F
制作年:2020年

世界で人工食が大ブレイク!
動物を殺さないから、宗教の教えを大事にしたい人も肉や魚を楽しめる。何より積年の食料危機から解放されたことに、人々は安堵していた。
しかし、生態系のバランスは、大きく崩れはじめていた―――

このテーマの読み解き方

  • Q これからのメインディッシュ、“バイオ食”とは?
  • Q クジラが幻の生物になってしまう?!
  • Q あなたは、人工魚で作られたお寿司に満足できますか?

KIZASHIシナリオ

人工食料が増え食の制約から解放される

2035年には、 培養肉、昆虫食だけでなく、生き物を殺さない「バイオ原料」を使って工場で大量生産方式で安定的に食料を作るようになる。

人口の増加で世界的な食糧危機に陥るが、食料確保のための「養殖」「畜産」は膨大なコストやエネルギーが必要で、間に合わない。また異常気象や虫害の発生が食糧問題を悪化させた。

宗教上の戒律で肉・魚を食べなかった信仰者たちは、これまで知らなかった食の楽しみを知り、これにより厳しい戒律が緩められるきっかけになる。
一方、漁獲高が減ることで海の生態系バランスが崩れ、大型哺乳類の絶滅が危惧され、その解決には数十年を要する。