2035 微生物レベルでの多様性がサステナブルな健康、社会のキーになる

微生物レベルでの多様性がサステナブルな健康、社会のキーになる

No:21-C
制作年:2021年

菌やゴミは「財産」だ!
環境に配慮し、経済的なメリットもある新たなシステムが構築された社会。そこでは微生物の存在が経済や文化を支える価値として扱われ、サービス・商品の中にも組み込まれ、人々の間に流通している。

このテーマの読み解き方

  • Q ゴミが高く売れるかも?
  • Q 殺菌のリスクってなんだろう?
  • Q 良い自然のシステムってどんなもの?

KIZASHIシナリオ

微生物レベルでの多様性がサステナブルな健康、社会のキーになる

2035年、環境問題(水不足、食料不足)、社会問題(ゴミ、マイノリティ問題)は個別最適でのアプローチが行き詰まる。
これらの複雑性を含む課題は、生物が持つ自然の摂理、多様性を担保することで安定するシステムを参考に、アプローチが再構築される。
このような価値あるものの再生産・循環のアプローチは、ミクロ経済レベルのみならず、マクロ経済レベルでも実装されるようになる。地球全体、国家間・自治体間など濃淡はあれど、管理や取引の事例が見られるようになる。

・微生物・菌
人の住む空間の指標は菌の多様性となり、菌シャワー、加菌水、バイオームケアのスキンケアブランド等の加菌商品が生まれる。
菌が人の行動へも影響する認識が一般的となり、腸内細菌を見るヘルスケアサービスや、菌の構成による人材評価といったサービスも生まれる。
菌が資源の一つとして取り扱われ、培養技術も発展する。培養技術では及ばず移植もできない「その土地固有」の菌の価値も見出され、不動産の価値に影響を及ぼす。
その結果、菌が信託財産として扱われるなど、微生物の存在が経済的・文化レベルでも社会のキーとなる。

・ごみ
ごみ自体が多様性を生む生物、資源の扱いになり、ごみのシェアリングが進む。
ごみの多くは資源、及び財産として扱われるため、ごみの分別が非常に細かくなる。高値で売れるごみもある。環境への対応と経済的なメリットが両立される。