人の個性は価値観で定義されるようになる
No:21-G
制作年:2021年
ことばや表情、対面でのコミュニケーションは、時代遅れ。
私たちは「見える価値観」で通じ合う。
- 人を外見で判断する時代が終わる?
- 個性で判断される時代、あなたは何をアピールできる?
- どんな価値観を持った人と繋がりたい?
2035年、多様性を活かす価値観がさらに広がり、国の定義は住んでいる場所の位置関係ではなく、価値観により区分されるようになる。
身体、感覚、活動、感情、生活環境の全てがセンシングされ、データ化される。
そのデータを用いて、意思や概念、感覚の伝達をリモートで可能とするAIが普及。価値観すらも可視化され、「この人はこういう人か!」というのが視覚的に捉えられるようになる。
2021年のコミュニケーションである表情や言語、ボディランゲージは高度で複雑なコミュニケーション手段となり利用する人口が激減し始める。
可視化された価値観によるコミュニケーションの広がりに伴い、価値観によるコミュニティはエリアレスな存在として細分化。人々は価値観に合ったコミュニティでは心地よい帰属感を味わうことができるようになった。価値観にあったコミュニティ内では同質メンバーからの過干渉も発生するが、違和感があれば価値観の近い隣接のコミュニティに移動することもできる。
こうしたコミュニケーションおよびコミュニティの変化の結果、人種や言語、容姿など型にはめるような違いは認識されなくなり、2021年の差別やヘイト行動はなくなった。
また、新たな価値観への出会いナビゲートや、異なる価値観を持つ人々による組織化の方法論も進化。技術開発は「伝達の制限」を発信者、受信者間でどうコントロールするかに注力される。
他方で、技術の力を活かしたコミュニケーション・コミュニティでの暮らしに違和感を感じる人々も出てくる。彼らは、身体や言語を用いた旧来の人間のコミュニケーションへ回帰する。
地球上に、「技術の力を最大限活かした暮らし」「人間らしさを保ち自然と寄り添って生きる暮らし」2つの価値観が生まれだす。