2032 バーチャル空間で架空⼈間のコミュニティが乱⽴する

バーチャル空間で架空⼈間のコミュニティが乱⽴する

No:22-A
制作年:2022年

バーチャルの生活空間が広がり、リアルの身体に囚われない自由な姿で生活できる!
あれ?あなたが今話している相手は、本当の人間ですか…?

このテーマの読み解き方

  • Q あなたはどんな姿でどんな生活をしたい?
  • Q 絶対「リアル」じゃなきゃいけないことは?
  • Q バーチャルで簡単にコピーできないものは?

KIZASHIシナリオ

バーチャル空間で架空⼈間のコミュニティが乱⽴する

2032年、リアルな世界とバーチャルの世界それぞれで生活することが社会に認知されるように。人々は、リアルな世界の中と、バーチャルの世界の中それぞれに存在する生活空間を選び、生活を営んでいる。

バーチャルの生活空間の中には、家族のような最小限のコミュニティから、効率よく生活に便利な恩恵を得るための集合的なコミュニティなど、生活に必要な多様なコミュニティが存在している。コミュニティそれぞれに生活のルールや、カルチャー、言語に囚われないコミュニケーション方法が存在しており、多くの人はリアルのコミュニティに加え、バーチャルのコミュニティも選んで、個のライフスタイルをデザインしている。

例えば、リアルの世界では父親として家庭を営んでいる男性。彼はバーチャル世界にてコミュニティに所属し、年齢性別不明なアバターで働いて、生計をたてている。また、彼は心の解放と学びのために、別の拡張家族に所属し、その中の子供として一子相伝の技術を学んでいる。
このように、リアルとバーチャルを超えた、様々なアバターを使い分けるライフスタイルが広がっていく。

同時に、アバターの「なりすまし」トラブルが社会問題化する。
身体全体、衣服、声といった外見的特徴は購入したり、交換したり、入れ替えたりすることが容易に可能であるがゆえに、バーチャルでの生活空間が広がると同時に、アバター「なりすまし」犯罪が多発。
バーチャルのコミュニティでは、コミュニティ内での犯罪やトラブルを防ぐためのアバターを設けたり、審査を技術や文化の発展にあわせて柔軟にチューニングしていったり、コミュニティ独自の審査を経てのみコミュニティ参加を許可するなど、それぞれの文化と生活空間を維持するための取り組みを行っている。