2050 人生120年時代が到来、自分の体をDIYできるように

人生120年時代が到来、自分の体をDIYできるように

No:22-F
制作年:2022年

おばあちゃん130才の誕生日おめでとう!歯が弱くなった?
だったら私と一緒に歯をDIYして、新しいパーツに変えちゃおう♪

このテーマの読み解き方

  • Q あなたは身体のパーツを変えたいですか?
  • Q 「健康である」とはどんな状態ですか?
  • Q どこからどこまでが自分の身体ですか?

KIZASHIシナリオ

人生120年時代が到来、自分の体をDIYできるように

2050年、人間拡張技術や、IPS細胞による培養技術、義肢技術(電装義肢)が進み、多くの病気や怪我の根本的な治療が可能となる。人はより長く健康的に生存できるようになり、人生120年時代に突入する。

人々はメタバース空間での生活にすっかり慣れたため、身体に人工物が存在することに対する偏見・違和感は大幅に薄れている。人工物と融合した人類の新しい姿が先進的な姿であるという認識も広がってきた。

こうした価値観・倫理観の変容とあわせて、身体のDYI技術が広く普及していく。例えば、IPS培養技術はより一般の人も扱えるようにキット化され、一般人でもIPS細胞をDIY感覚で培養出来るようになった。
また、臓器ファームによる利用者の本人の細胞とIPS細胞を組み合わせた人工細胞の培養の管理ビジネスや、カスタム細胞のCtoCビジネス市場など、身体のDIY技術は一大産業となったのである。

培養細胞や人工物が当たり前になった反面、体の構成物の8割が人工的なものになった人々も出てきており、自分をたらしめるものは何かも課題になりつつある。