2030 遠隔操作で自産自消。都市部に新たな農業スタイルがひろがる

遠隔操作で自産自消。都市部に新たな農業スタイルがひろがる

No:23-B
制作年:2023年

商品の選択基準として、生産者の想いや製造過程が、重要視されるようになる。
特に、農業では遠隔技術により都市部でも自産自消が可能になり、耕作放棄農地の活用や自給率の向上が見られるようになる。

このテーマの読み解き方

  • Q あなたの食べているものに、生産ストーリーはありますか?
  • Q あなたは、どんな“植物育成ゲーム”にチャレンジする?
  • Q 家にいながら、農業体験できるってどういうこと?

KIZASHIシナリオ

遠隔操作で自産自消。都市部に新たな農業スタイルがひろがる

商品やサービスはその機能的な価値に基づいて選ばれていた時代は終わり、製品の作り方や生産者、製品の持つ価値などが重視されるようになってきている。
フェアトレード、オーガニック、地元の経済を支えるローカルビジネスの製品、サステナブルファッションなど、製品の哲学やビジョンまでが消費に影響を与えている。

バーチャル技術の進歩により、消費者は生産者やメーカーが作るプロセスを体験することで、商品やサービスがどんな思いで作られているのかを理解することが可能となった。

この傾向は農業にも見られる。直売所やファーマーズマーケットでは、新鮮な農産物だけでなく、その作り手や育て方についての情報も提供され、健康と環境への配慮が重視され、化学肥料や農薬を使わない有機農法が行われる。

さらに、ロボットや遠隔技術の発展により、消費者は自宅からバーチャルで農場を訪れ、作物の成長過程を観察したり、自宅にいながら最適な水や肥料の量、収穫時期などを把握することができるようになる。
都市部では、スペースの制約や虫の問題などから家庭菜園を始めることが難しかったが、ロボットを使った遠隔農業技術の進歩により、高層建築物や傾斜面を利用した垂直農業、さらには極端な気候や交通の不便な地域でも農業が行われるようになった。

農業に使える場所が増え、一般消費者も安価に土地を借りることができるため、遠隔家庭農業は趣味のひとつとして進化していく。オンラインの農業教育プログラムを通じて農業知識を学ぶ人も出てくる。

2035年の農業は、生産者も増え、耕作放棄地や農業不適格用地の有効活用や自給率の向上にも寄与している状態となる!?

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