新たな生活共同体「寄り合いKAZOKU」がうまれる
No:23-C
制作年:2023年
多様なライフスタイルと価値観に対応した新しい生活共同体 “寄り合いKAZOKU”が誕生。
伝統的な家族の枠組みを超え、様々な経験と知識を共有する新しい関係性が人生を豊かにする。
- 50人で共同生活するには、何が必要?
- どうしたら、他人と家族になれますか?
- 助け合う社会で、自分には何ができる?
生活スタイルや価値観が多様化し、個性が尊重され、健康寿命が延びたこの社会では、人生のパートナーを変えながら生きることが一般的となっている。
この変化とともに、「イエ」という概念も一定の形に固定されるものではなく、柔軟に変化し、個々が家族や家という枠に縛られることなく生きることが可能になっている。
血のつながりではなく、多様な価値観を持つ人たちが集まり、新たな共同生活の単位を形成する。単身者や親戚や友人が、寄り合いながら共同生活を行い、様々な生活スタイルが認められ、受け入れられるようになっている。家族の形は多様化し、新たな共同生活の単位が生まれ、子どもたちはその中で成長する。
たとえば、料理が得意な人は、少し多めに食事の用意をしたり、DIYが得意な人が棚を作ったり、夕方時間に余裕のある人が保育園のお迎えに行ったり、洗濯物を干している人が他の人に取り入れてもらったり。おとなも子供も、高齢者も自分ができることをして、互いに助け合い、役割を担いながら生活する。
そのような生活を通じて、生活の知恵を学ぶ。また、外国語を使える、パソコンやシステムが得意、絵が描ける、資産運用のアドバイスができるなど、それぞれが得意なことを教え合うこともある。
子どもにとっては、さまざまな大人と触れることで、親の言うことが絶対ではなく、正解は一つではないことに気づくことができ、自分の親以外の大人に助けを求めることもできる。
また、大人から見ても、子どもを持つことが難しい、または持たない選択をした人でも、望めば子供との関わりを持つことができ、子どもたちの成長を見ることや、他人の役に立っているという実感から幸福感を得ることもできる。