2050 エネルギー問題が解消しても、人類は妬み嫉み(そねみ)で争い続ける

エネルギー問題が解消しても、人類は妬み嫉み(そねみ)で争い続ける

No:23-F
制作年:2023年

次世代エネルギー技術が進化し、エネルギー問題による紛争は解消に向かう。
しかし、依然として人間の争いが消えるわけではない。

このテーマの読み解き方

  • Q 争いの源は何?
  • Q 人間の欲は止まらないのか?
  • Q 暴力をつかわず、競い合うことはできないか?

KIZASHIシナリオ

エネルギー問題が解消しても、人類は妬み嫉み(そねみ)で争い続ける

それまで、世界の争いは、資源の不均等な分配が原因となって起こることが多かった。
この不均等な分配は、社会的な不満や紛争を生み出してきた。一部の人々が資源を独占することは、富や権力の独占につながり、それが不満や紛争を引き起こす。さらに、資源の不均等な分配は、政治的な対立や経済的な競争を悪化させた。

しかしこの社会では、次世代エネルギーとしての水素、アンモニア、メタネーション、核融合などの、地域に依存しないエネルギー供給を可能にした。その結果、エネルギーの地産地消が進み、原発や化石燃料に起因するエネルギー問題が解消に向かったのだ。外交交渉での紛争も沈静化された。
さらに、次世代エネルギーは化石燃料の使用を減らすことで、地球温暖化の抑制に寄与し、気候変動による農水産業への影響も大幅に緩和させた。

しかし、全てが平和というわけではない。
エネルギー問題による紛争が一部緩和されたとしても、地域間の利権争い、宗教や人種の違いに起因する対立、他国より優位に立ちたいという欲求など、戦争の種は依然として存在する。

国家間の争いだけでなく、個人レベルでも、物質的に最低限の不足が満たされると、他人より良い生活を望む気持ちや、他人を羨む、幸せそうな人を妬むといった感情が生まれる。
このような不安定な感情は、笑顔の下に隠れており、国家レベルでも個人レベルでも、一触即発の事態が存在している。

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