生活の中に植物ロボットが普及。パーソナル農業で食文化が変わる

No:24-A
制作年:2024年
ロボットが生活に浸透し、植物ロボットが普及する。新鮮な地域特産物を手軽に食べられる「パーソナル農業」は、農業や食文化を変革。世界的な食糧問題も緩和させる。



2060年、ロボット技術は急速に進歩。企業による価格競争と政府の補助金などから、ロボットは次第にリーズナブルになり、1人1台の所有が当たり前となっていく。かつてZ世代と呼ばれた若者は高齢者となり、デジタルデバイス操作に不慣れな人は少なくなる。そのため、ロボット操作への抵抗も小さく、家庭やコミュニティでのロボット活用が進む。
特に、植物ロボットが日常生活に溶け込むことで、農業や食文化に変革がおこる。
植物ロボットは鉢植えがそのままロボットのように移動できる形状をしており、太陽光、水、栄養などを自分で分析し、それを取るために必要な場所に動くことができる。同じ種類の植物ロボットが連絡を取り合い、適切な場所を決めて各自が置かれている家から昼間は出勤するように動き、夜になるとそれぞれの家に戻る。その地域の気候などに合わせて自己品種改良を行うこともある。
植物ロボットは、農業効率を向上させるだけでなく、家庭での食材の栽培にも活用される。植物ロボットを利用して、自らの手で植物を育てる「パーソナル農業」が盛んに行われるようになり、新鮮な地域の特産物を手軽に食べることができる食文化は多くの人に新たな喜びをもたらす。地産地消が進むと同時に、植物ロボットによる植物の品種改良により、世界的な食糧問題が解決に向かう。