情報が氾濫する中 支え合える地域コミュニティが再構築される

No:24-D
制作年:2024年
高度な情報化社会の中で、孤立せずに豊かな生活を送っていくために、生活動線上の地域イベントやボランティア活動を通じて、誰もが自然に参加できるコミュニティが形成される。



高度情報社会は、さらなる情報格差をつくり、大量の情報に振り回される人、フェイク情報に騙される人が増えるようになる。このような、情報コントロール(得た情報を組み合わせて全体像を把握し、その信頼性や重要性を見極めること)が苦手な人は、経済的に貧しくなるばかりか、SNS中心になったコミュニティからも隔離され、その苦しさから脱却するための情報にもたどり着けず、苦しさから逃れるすべをもたなくなる。
そのような中、孤立せず、自然にコミュニティに入ることができる仕掛けを、地域や公共の場がつくり出し、誰でも安心して情報を取得したり、交流しあったりできるような社会がうまれる。例えば、病院などの行かざるを得ない場所で、人々が自然に雑談しあえる仕掛けがあったり、地域貢献活動やちょっとした運動集会に参加することで、スーパーマーケットのクーポンなどのインセンティブが得られるポイント制が導入されるなど、健康や生きがいの持続が図られている。そして、このような地域を見習う地域が増え、対面コミュニケーションの重要性が認識される時代となる。学校や企業では、豊かな経験を持つ高齢者がコミュニケーション力を駆使しておこなう授業が人気を博し、講師として活躍。情報提供メデイアも進化し、テレビのポップアップや回覧板、市民だよりなどを通じて、ボランティア募集や地域の情報が、より多くの人々に届くよう工夫されている。
このようにして、誰もがコミュニティを知り、参加できる世界が実現されていく。初めはクーポン発行ポイントを稼ぐことが目的だった人々も、次第にコミュニティの一員としての生きがいを見出すようになる。さらに、子どもの頃に稼いだ評価ポイントが就職活動時に活用できる仕組みが整えば、社会貢献意識や助け合いの心をもった人材が、次世代の担い手になる展開が期待される。この取り組みは、誰しもが幸せに生きられる価値観の浸透と醸成を目指しており、地域全体が共に成長し、支え合う社会を築いていく。

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2022/2/20
WWDJAPAN (https://www.wwdjapan.com/articles/1324607)
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