これからのビジネスや働き方が見えてきた!未来洞察を体験し語り合うワークショップ

これからのビジネスや働き方が見えてきた!未来洞察を体験し語り合うワークショップ

2023/1/16

これまでにKIZASHI-LABの活動でつくりあげてきた、KIZASHIシナリオと読んでいる未来の社会(社会変化仮説)を活用して、全国のパナソニックグループ13社から集まったみなさんと共に「KIZASHI-WORKSHOP」を開催しました。ワークショップは、未来洞察ってどういうこと?を知る第一部と、未来洞察を自分や事業と結びつけながら考えてみる第二部の構成。後半に進むにつれ対話がエネルギッシュに盛り上がり、様々な領域で活動するみなさんから、未来の事業を切り拓くために未来洞察を活用する発見が生まれた模様をレポートします。

未来をどう考えていく?まずは未来洞察に触れてみる

未来をどう考えていく?まずは未来洞察に触れてみる

たとえば「10年後にどこで何をしている?」と未来を想像するとき、無意識にこれまでの経験や考えから未来を想像しはじめたりするのではないでしょうか? 未来は過去から今、そしてその先の未来へと直線上に進んでいるように感じられます。しかし予想もしなかった疫病の流行や戦争が起こり、これまでの延長では全く見通しが立たない時代、未来を考えるには工夫が必要です。今回の未来洞察ミニワークショップでは未知の未来という非線形の未来を考え出していきました。

自分の未来を考えるにあたって、6つのKIZASHIシナリオを見ながら個人ワークをしていきました。たとえば「生き方を固定しないフロートライフが当たり前になる」「自給自足可能なネオ城下町の台頭」「環境問題の深刻化で、地下移住の検討が始まる」といったものがあります。

初めてKIZASHIシナリオを見た方々は少し不思議そうな表情をしながら「なんだか突拍子もないな」と感じていたようです。この突拍子もなさそうなことが正に未知の未来を発想していく大きなポイント!「もし、そんな風になっていたら?」という飛躍を火種にして、自分たちの未来を紐付けて考えていきます。

将来を仮定しながら考えた未来像を語り合うことで、多角的な未来が見えてくる

将来を仮定しながら考えた未来像を語り合うことで、多角的な未来が見えてくる

KIZASHIシナリオが無い状態で自分の10年後を考えていたときには「会社にいつづけるのは…」「働き続けられるだけの健康は維持したい」「日本国内にいつづけるよりも外国に行っていたい」という声が聞こえてきていました。そこに今度はKIZASHIシナリオのような社会になっていたら?と想像しながらペアで話をしていきます。

「どこからでも仕事ができれば日本やヨーロッパだと固定してこだわらなくてもいいのか」「地下ってネガティブなイメージだったけど、空が見える、風も吹くなら意外と安定した気候でいいのかも」と、未来の自分をどこに置いて想像しているのか?が大きく変わっていきました。
この未来に起こるかもしれないKIZASHIシナリオとわたしたちが考えるべきテーマをかけ合わせた考え方を「インパクトダイナミクス」と呼び、新しいビジネスを創発していく手法として活用しています。

社会の未来と自分の未来を同時にとらえていく

社会の未来と自分の未来を同時にとらえていく

後半ではワールド・カフェという対話手法を取りながら、自分が関心を持ったテーマについて対話をしていきました。「これからの社会でパナソニックグループが役立てそうな(強化すべき)技術や強みは?」というテーマでは、自分たちが積み上げてきたものづくりの強みも活かしながら新たな領域にチャレンジをすることが、社会にも従業員からも求められていることではないか?本来のパナソニックらしさを取り戻したいね、と話題が熱を帯びていきました。

また、「これからの社会で注目していきたいテーマは?」というテーマでは、人生100年時代と呼ばれる今、少子化と言われているけれど見方を大きく変えて、お年寄りが若者を支えていくようなしくみがあったらどうなるだろう?というトピックがあがりました。いつまでも社会に貢献している実感を持ちつつ、実働できる世代を支えていくことで生み出されるものがあるかもしれません。

業務で考えていた「未来」とは違う「未来」が見えてきた

業務で考えていた「未来」とは違う「未来」が見えてきた

このワークショップで聞こえてきた言葉で印象に残ったのは「業務の中で未来のことをたくさん考えていたけど、自分の10年後のことは考えていなかった」という声でした。自分がやりたいことや、叶えたいことに対して、会社を外に置かずに共に利用しあうように叶えていくことで、お互いにメリットがある未来をつくりだすことができるのかもしれません。

KIZASHI-LABでの未来洞察では、社会の未来、会社の未来、そこに存在するわたしたち自身、そして未来に生きる人々の姿もふくめて描き出せるよう、未来のアイデアづくりの場を提供していきます。