「ユーザー像の精緻化ってどうやるの?」第2回 全社UXD座談会を開催

2023.01.19更新

パナソニックグループでUXD(ユーザーエクスペリエンスデザイン)に取り組む有志の集まりで開催している「全社UXD座談会」。2022年12月16日に第2回の座談会をPanasonic Laboratory Tokyoの会場&オンラインのハイブリッドで開催しました。

第2回となる今回は「ユーザー像の精緻化とは?」がテーマ。社外のUXDデザイナー、インフォコム株式会社の蓮見 華奈様、株式会社クレステックの瀬戸 大地様をゲストにお招きしました。

「30代、共稼ぎ、夫婦」といったざっくりとしたユーザー像をどうやったらより具体的にできるのでしょうか?

パナソニック くらしアプライアンス社の森本さんによる頭出しの後、蓮見さん、瀬戸さん、パナソニック ホールディングスの泉さんがそれぞれ自分の体験からユーザー像の精緻化について話しました。

自社でUXデザインの全社推進を実施されている蓮見さんは、単にテンプレートを埋めるのではなく、インタビューやアンケートなどを行って「一人の人間」として語れるレベルまで精緻化することが重要だとのお話しをしていただきました。SNSを利用したデスクトップリサーチもされているとのことで、参加者からも詳しく知りたい!と質問が出ました。

また、主にマニュアル制作を手掛けている瀬戸さんは、マニュアルは想定読者のリテラシーや技能に沿った内容と表現にすること、製品の「ターゲットユーザー」そのものとその周辺にいる「ターゲットオーディエンス」の違いを意識すべきというお話。

続いて泉さんからは、ご自身が手掛けている地域コミュニティプラットフォーム向けのターゲットペルソナの設定事例をもとに、定量調査(アンケートなど)と定性調査(インタビューや観察など)を行ったり来たりすることでユーザー像が精緻化されていくというお話しでした。

質疑応答では参加者の方々から生々しい悩みも含め活発に質問いただき、あっという間に1時間が過ぎていきました。

左から 森本さん、蓮見さん、瀬戸さん、泉さん
▲左から 森本さん、蓮見さん、瀬戸さん、泉さん